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効果的な脱毛の為に施術タイミングを毛周期に合わせた方が良い理由

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毛周期とは?

毛周期とは

ムダ毛に悩んで脱毛を決めた場合、覚えておいたほうがいいことがあります。

それが「毛周期」です。
聞きなれない言葉かもしれませんが、この毛周期は脱毛の施術を行う上で非常に重要になるものです。
よく毛周期に合わせて脱毛を行うのがおすすめともいわれますが、この毛周期というのはどのようなものなのでしょうか。

毛周期というのは、簡単に言うとムダ毛が生えてから抜けるまでのサイクルのことです。
ムダ毛は生えたらそのまま残っていると思っている人がいるかもしれませんが、実はある程度の長さになると自然に抜け落ち、また次の毛が生えてきます。
つまりムダ毛は一定の周期で生え変わっているのです。毛周期というのはこの一連の流れのことです。

毛周期は大きく3つの時期に分けることができます。まず「成長期」。これはムダ毛が育っていく時期のことです。

ムダ毛は毛穴から生えてきますが、毛穴の中には毛母細胞というものがあり、ムダ毛はここで作られています。
毛母細胞は毛乳頭という部分から栄養を補給されると、皮膚の中でムダ毛を作り始めます。
その毛が育つと、やがて皮膚の外へと伸びていき、ようやく自分の目でも確認することができるようになります。

やがてある程度の長さまで来ると毛母細胞は分裂をストップし、同時に毛が伸びるのも停止します。
やがて成長した毛は抜け落ちますが、成長が止まり、抜け落ちるまでの期間は「退行期」と呼ばれます。

ムダ毛が抜け落ちたあと、毛穴の中では次の毛を作る準備が始まります。
すでに説明した通り、毛母細胞は毛乳頭から栄養を補給されて毛を作りますが、この栄養が十分にたまるまで毛を作ることはできません。
そのため、毛母細胞は栄養をためる必要があります。
この栄養がたまるまでの期間を「休止期」と呼びます。

ムダ毛はこの「成長期」「退行期」「休止期」を繰り返しながら、生えて抜けることを繰り返します。

毛周期は部位ごとで異なる

毛周期は部位

毛周期は、ムダ毛が生えている場所によってサイクルが異なります。

早いと2か月、遅い場所になると数年という場所もあります。

たとえば一番サイクルが短いのはヒゲ。
男性を見ていると分かりますが、ヒゲはすぐに伸びてきます。
このヒゲの毛周期は約2か月と言われています。
反対に一番遅いのは髪の毛で、すべてのサイクルが終了するまでに3年以上がかかると言われています。

その他の部位では、脇は約1年、手や足の場合は半年、VIOゾーンでは約2年というのが目安となっています。
また、これらの毛周期は個人によっても違いがあるのが特徴です。
ムダ毛の濃さや太さは人によって違うように、毛周期にも個人差があります。
たとえば毛深い人の場合、何度も処理していても気づいたらすぐに毛が生えてくることがありますが、

これは毛周期が他の人よりも短く、生え変わりのサイクルが早いということになります。
毛深い人の場合、毛母細胞の細胞分裂も活発なため、毛周期が全体的に短くなるのが特徴です。

脱毛と毛周期の関係

脱毛と毛周期の関係

それではこの毛周期と脱毛にはどのような関係があるのでしょうか。

それを説明する前に、まず脱毛の仕組みから説明しましょう。
脱毛の施術は、脱毛サロンでは「光脱毛」、クリニックの医療脱毛では「レーザー脱毛」という方法で行われます。

これらの施術は両方とも、ムダ毛に含まれるメラニン色素に反応する光を使ったもので、光やレーザーを当てることでムダ毛を細く、弱くしていくという点では同じです。
ただし、レーザー脱毛の場合は光脱毛よりも効果の強い機械を使用するため、より強い効果を発揮することができます。
そのため、全体の施術回数は光脱毛よりもレーザー脱毛のほうが少なくなります。

これらの施術は、ムダ毛だけでなくムダ毛を作っている毛母細胞や毛乳頭にも効果を発揮します。
毛母細胞や毛乳頭はいわばムダ毛の本体。
光やレーザーを使うことでムダ毛の本体を弱らせることができれば、すでに生えているムダ毛だけでなく、これから生えてくるムダ毛を細くしたり、ムダ毛自体が生えてこないようにしたりできます。
ここで問題になってくるのが、毛周期です。

毛周期には「成長期」「後退期」「休止期」の3つがあることはすでに説明しましたが、このうちムダ毛が皮膚の外に出ているのは「成長期」と「後退期」のみです。

また「後退期」はすでに毛が抜ける準備に入っていて、毛穴の中でムダ毛と毛母細胞は切り離された状態です。
毛母細胞や毛乳頭にダメージを与えるためには、ムダ毛に照射した光やレーザーが、ムダ毛の中のメラニン色素を伝わって毛母細胞や毛乳頭に届かなければなりません。

しかし、後退期のムダ毛はすでに毛穴の中で切れてしまっているため、どれだけ光やレーザーによる施術を行っても、ムダ毛の本体にダメージを与えることはできないということになります。

そのため、効果的に脱毛の施術を行うには、成長期に絞って脱毛を行う必要があります。
口コミなどでは、脱毛に毛周期は関係ないとも言われますが、脱毛と毛周期は大きな関係があるのです。

毛周期を無視した施術は無意味

毛周期を無視

成長期に脱毛を行うメリットは他にもあります。

ムダ毛が生えるためにはたくさんの栄養が必要になり、休止期には毛母細胞は毛乳頭から栄養を補給し、それを貯めこんでいます。
それが成長期になると活発に活動し、細胞分裂を繰り返しますが、このときには毛母細胞自体のサイズも大きくなっています。
サイズが大きくなると言うことは、それだけメラニン色素が多く含まれているということ。
つまり、脱毛の施術に使用する光やレーザーが成長期の毛母細胞にはより効果的に作用するのです。

そのため、脱毛を効果的に進めるためには、成長期に施術を行うということが非常に重要になります。

脱毛の施術のあと、つぎの施術までにある程度の期間をあけるのはそのためです。
一度脱毛を行ったあとは、次の成長期まで施術を待つ必要があります。
いくら早く脱毛を進めたいからといって、退行期の毛に光やレーザーを当てる回数を増やしても、毛母細胞や毛乳頭にはほとんど効果がありません。

脱毛を行うときには成長期に合わせて施術するのがおすすめですが、それでは毛周期はどうすればわかるのでしょうか。
自分でもできる方法としては、毛の状態や毛根をチェックするというものがあります。

ムダ毛を抜いてみたとき、毛が元気な状態であったり、毛根が濃い黒い色だったり、毛を抜くときに痛みがあったりと言う場合、それは毛が成長期にあるという証拠です。反対に弱々しかったり、毛根が白い色をしていたり、あまり痛みを感じない、途中で切れてしまうという場合は後退期である可能性があります。

しかし、ムダ毛はその部位ごとにまとめて生え変わるわけではありません。
一本一本別のサイクルで生え変わっているため、自分で把握するのはかなり難しいといえます。

さらに一か所の脱毛の場合なら、その部位の毛周期だけを注意すればいいということになりますが、全身脱毛やVIO脱毛の場合、それぞれの部位ごとの毛周期を把握しなければなりません。
また毛周期は体調やストレスによって変化することもあります。
サロンやクリニックでの脱毛は、専門家に毛周期をチェックしてもらえるということにもメリットがあると言えるでしょう。

脱毛したい部位がはっきりしているということでなければ、口コミなどで評判のいいサロンやクリニックを選んで全身脱毛を行い、部位に合わせた正しい毛周期に従って脱毛するというのが効果的かもしれません。

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